【クールビズについて見直してみた 】
クールビズについて見直してみた
夏になると話題になる「クールビズ」
2005年から始まりましたが、環境省からのクールビズ実施期間の呼びかけは昨年廃止されました。
期間を厳格に定めず、各企業の判断で行いましょうと言うことです。
平たく言えば、期間をキッチリ定められないほど天候がコロコロ変わる様になってきているからでしょうかね。
日本政府は、「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」(2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること)を目指しています。その実現には一人ひとりのライフスタイルの転換が重要であるとして、国民に「ゼロカーボンアクション30」への取組みを求めています。
出典;環境省温暖化対策Webページ
出典;環境省温暖化対策Webページ
盛夏のスーツ・ネクタイの着用は自殺行為?
スーツメーカーや有名店からは、今年もそろそろ「クールビズの着こなし」的な記事が発表される頃かと思います。
「クールビズはこの様に着こなしましょう」という教科書的記事です。
へそ曲がりな私は「涼しければいいじゃん」と、ついつい斜めに構えてしまうのですが…。
「まわりに馴染む装い」を求めるのは、日本人の美徳として悪いことではないと思います。
スーツ屋らしからぬ全く別の言い方をすると、
昨今の猛暑を考えると「もはや盛夏のスーツ・ネクタイの着用は自殺行為」だと思うのです。
暑さにもまだ余裕があったのだと思います。
2005年と今とでは、やはり暑さが変わってきていると言うのが多くの方の実感ではないでしょうか?
スーツメーカー・スーツ店が「クールビズの着こなし」にこだわるのは、「カッコ良くあるため」
「見られ方」に意識が向くのは、
弊社ブログ「今だから見直したい正統派『カッコいいスーツ』」で言及した、パジャマスーツのくだりと同じです。
料理本を見て食事の支度をしていた頃は、レシピ通りの材料がないと「作れない」と思ってわざわざ買い揃えていました。
クールビズファッションも同じです。
概論をおさえてしまえば良い と私は思います。
スーツの「着方」については、「作法」があります。
しかし、選び方は自由で良いですよね。
クールビズについては、環境省が「作法」を示してくれています。
環境省におけるクールビズの服装の可否
出典;環境省温暖化対策Webページ
お手持ちの中に
クールビズFAQ
[1]ノータイだとシャツの「襟」がキマらない
・襟高の高いシャツ、襟の大きめなシャツ(ワイドカラー、ホリゾンタルカラー、ボタンダウン等)ですとキメやすいです。
・お手持ちのYシャツでも、襟に糊付けをしっかりしてアイロンをかければ良いです。
[2]どんな「素材」のシャツならいいの?
・コットン素材、コットンのパーセンテージの高いもの、麻混など季節感の高いもの方がベターです。
出典:SCABAL
[3]暑いから「下着」を着たくない
・蒸し暑いとつい直にYシャツを着たくなりますが、これは絶対NGです。
汗でシャツが素肌にぺったりついてしまいますし、
汗が乾かないので余計暑くなり冷房で冷えると 一気に寒くなってしまいます。
脇汗のシミも見苦しいです。
汗を発散させ外気を取り込む素材の下着を必ず着ましょう。
弊社では、日本製の機能性インナーをご用意しています。
[4]Tシャツはダメなの?
・襟のリブ編みの目の粗いもの
・コットンの番手の低い粗い素材
これらは、カジュアル過ぎてよろしくありません。
出典:SCABAL
・薄い生地だとシワになりやすいです。汗をかくとなおの事です。
[6]麻素材のパンツはシワになりやすい
[7]ポロシャツはインする(裾をズボンに入れる)?
↓
宣伝になってしまいますが、「洗濯機で洗える」ニットジャケットです。
シワにならず丸めてカバンにしまえるので、持ち歩きに気を使わない、
島根県にある老舗メーカーが糸から開発して織ったニット生地を縫製して、ジャケットに仕立てています。毛玉ができず耐久性も30年〜40年と、驚くべきコストパフォーマンスです。
以上、「クールビズ」は気軽に快適性を求めて良いと思います。
快適性は、相手の方にとっての快適性でもあります。
装いの根底に相手の方への敬意・尊重があれば、人間関係もお仕事も「快適」になります。